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2006年07月23日

秘書アニエス VS ブラマーさん

ブラマーさんは、イギリス人の中でも相当頑固親父だと思われる。

そして、そのブラマーさんの秘書をやっているのが、フランス人のアニエス。


フランス人は意思表示がハッキリしていて、プライドも高い。


この二人はいつも戦っている。


まず、アニエスの名前自体に問題がある。


フランス読みでは「アニエス」。 でも、英語読みでは「アグネス」となる。


ブラマーさんは、決してフランス読みをしない。


常に「アグネス」と、呼ぶ。


アニエスはアニエスで、呼ばれた後に、「だから私の名前はアグネスじゃないのよ!」
と、思いっきり顔に出し、気持ちを表現する。。


平和主義の日本人である私は、最初の頃はハラハラしていた。


しかし、当人同士は文句はありつつも、仕事自体に支障はないようだ。
それが分かってからは、何も気にせず、トバッチリが来たらヘラヘラする事にした。


そうしたら、アニエスに
「ナオコは笑ってばっかりで良い子ちゃんね。
 そりゃ、ブラマーさんのお気に入りにもなるわね!」
と、チクッとやられた。。


確かに、何を言われても、別に腹も立てずに、言われた事は
楽しくやっている私は、アニエスにしたら、意志の無い人に見えた事だろう。


でも、私の場合、紅茶の仕事に携わり、ブラマーさんの傍で働けるという事実が、
何よりも楽しかったのだ。


だから、ブラマーさんが資料の散乱したオフィスで、毎朝「ハサミがない・・。」
だの、「ノリがない・・・」だの言っているのを素直に聞いて、
一緒に探すのは何の苦にもならなかったのだ。


そのうち、ブラマーさんが失くしそうなハサミは、帰り際に自分で覚えておいて、
翌朝、「ハサミがない~。」と言い出したらすぐに出せるようになっていた程だった。


そんな中、アニエスは「呆れたわ~。」と、言わんばかりに肩をすくませて、
私達を置いてオフィスを出て、ポールのいるティールームに行ってしまうのだ。。


しかし、そんなアニエスは、とっても人情の厚い人で、本当に優しくしてもらった。


時々、「アイム アングリー!」と大きな声を出して、私を驚かせるのだが、
実は、フランス人はHの発音が苦手なので、実は
「アイム ハングリー!」と言っていたりするのも、だんだん慣れていった。


フランス人は冷たいという印象があったが、イギリスで友達になった
フランス人は、みんな陽気で温かい優しい人達ばかりだった。

投稿者 happy-tealife : 2006年07月23日 15:24