2007年7月14日(土)~22日(日)7泊9日の旅「ロンドン・コッツウォルズ・ストークを巡る紅茶&陶磁器探訪の旅」

2007年7月14日(土)~22日(日)7泊9日の旅
「ロンドン・コッツウォルズ・ストークを巡る紅茶&陶磁器探訪の旅」

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2007年新たなお茶時代の幕開け

今年も行って来ました!お茶旅行!

陶磁器の町ストーク・オン・トレントに始まり、アフタヌーンティー発祥の地ベットフォード。
絵本から飛び出したような村々の集まるコッツウォルズ。
最後はロンドンで衝撃のお茶事情&サプライズゲストにご対面!!

イギリスの今年の気候は、去年の猛暑が嘘のように、毎日20度弱という肌寒ささえ覚える、過ごしやすいお天気でした。しかも、雨の多いイギリスにおいても、大事なところはすべて晴れになり、本当に、いつも天気には恵まれていると実感!

今回は私を含め6名で、こじんまり個人旅行スタイルで行って来ました♪
ご一緒した方々、とっても楽しい旅をありがとうございました!
やっぱり、お茶好きとご一緒する旅は本当にリラックスして楽しめます。

さてさて、どんな旅になったでしょう(*^^*)続きをどうぞ・・・
紅茶研究家ジェーン・ペティグリューさんと初対面!

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今回、みんなを驚かせようと密かに準備を進めていた事が、実現しました!!
それは、紅茶研究家ジェーン・ペティグリューさんとのご対面!
これが何より今回の旅ではいつもと違うところでしょう!

私は、ジェーンさんの本をレッスンの資料として長年使わせていただいていた事もあり、憧れの方だったのです。

その方に会える機会を持つべくラブコールを送っていましたら、快く会っていただける事になり、それはそれは感動でした~。(*><*)
今まで愛用してきたジェーンさんの本を日本から持参して、裏表紙にサインをしていただいたときは「鳥肌~~。」でした!

私達はロンドンの「Postcard Teas」というお茶専門店で待ち合わせをして、ドキドキとその時を迎えました。

まずは、そのPostcard Teasの珍しいお茶ラインナップを一通りご紹介頂いてから、話は最近のイギリス紅茶事情へと移っていきました。
そして、ジェーンさんが深く関わっているコーンウォール地方のイギリス茶樹から出来た紅茶「トレゴスナンティー」の詳しいお話などもとても興味深く伺うことが出来ました。

でも、超多忙のジェーンさん。2時間みっちりお話をしてくださいましたが、時間が来ると風のように爽やかに次の場所へと立ち去っていかれました。

第一線で活躍する方の空気を感じれた事も、私に新たな刺激を与えてくれました。
とても気さくで気取りのない本当に素敵な方でした。

一人の生徒さんが「紅茶教室を将来したいと思っているのですが、何かアドバイスはありませんか?」の質問に、キラキラとした目で、ちょっとイタズラっぽく「それはとにかく続ける事ね!」と、おっしゃいました。

ジェーンさんがおっしゃると深い言葉になりますね~。

私も紅茶教室でちょっぴり行き詰る時もありますが、やっぱり大好きな紅茶を仕事にできている事に感謝して、楽しんでこれからも続けていきたいと思いました~!
ジェーンさん、本当に素敵な機会をありがとうございました!

2007年ロンドンの新しいお茶スポット&紅茶事情

「Postcard Teas」 at Oxford Street

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一度行ってみたかったロンドンの新しいお茶スポット。
ここのオーナーのお父様がお茶関連のポストカードのコレクター。
その影響もあり、彼自身は10年近く様々なお茶産地を自ら巡って、自ら探し出した茶葉を、直接個人で買い付けているんだそうです。

お会いしたこの日は、実は前日まで静岡にいらしていたそうなんです!
お茶に対する並々ならぬ情熱を感じました。

そして、ここのお店はなんと言ってもオーナーのセンスが光るティーキャディーが一際異彩を放っています。缶の中身はさておきで、ついつい表の柄でお茶を選んでしまった次第です。

「Tea Palace」 at Notting Hill

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ここはロンドンの高級住宅地ノッティングヒルにある、高級お茶専門店。
店内は白と紫を基調にしたスタイリッシュなロンドンモダンな雰囲気のお店です。

内部の写真はダメだということでしたので、諦めの悪い私は、こっそりクランペットの写真だけパシャリ!
だって、このクランペット、ホームメードだそうですが、普通のクランペットよりも厚みがあって、すごくお上品なクランペットだったんです。
普通は、もう少しぺったんこで素朴な感じのお菓子です。ハチミツが添えてあって、とっても美味しかったです♪♪

スコーンもすごく美味しいという評判ですが、色々なところでスコーンを食べ続けてきていた私は、ついつい違うものをオーダーしてしまいました。。(^^;

ここは、玄米茶や煎茶、番茶と日本茶のラインナップもかなり豊富でした。
そして、肝心の紅茶のお味は、なんととっても美味しかったです!

「Tea Smith」 at Liverpool Street

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ここはまだ去年の12月にオープンしたばかりで、ジェーンさんとPostcard Teasのオーナーに教えられて初めて知りました。

ロンドンのリバプールストリート駅から歩いてすぐのオールドマーケット内にあるお茶専門店です。
留学中に来た時、このマーケットはもっと古く、お店も洋服がメインの「市場」と、いう感じだったのですが、新しくスタイリッシュなお店がたくさん入店し、リニューアルの真っ最中でした。やっている店はあるものの、まだ半分は工事中という状態でした。

そして、このTea Smith。入ってびっくりしたのは、ほとんどの商品が中国茶か日本茶だった事。
申し訳程度に紅茶が置いてあって、メインは完全に緑茶とウーロン茶でした。

オーナーはこの日はいらっしゃらなかったのですが、店員のマリアンと色々とお話しました。
とにかく日本茶びいきの彼女は、色々な日本茶を入れてくれて、テイスティングをさせてくれるのですが、本人が一番「美味しいわ~~!」と、感動している始末です。(^^;

確かにすごく美味しく、日本の茶器を使い、ちゃんとお湯の温度も計って60℃で入れていました。
お水は何か特別なものを使っているのかと、聞いたところ、硬水を軟水に変えれるフィルターを通しているとの事。
だから、こんなに香りや味わいがちゃんと出ているんだ~と、関心してしまいました。
こんなお店少し前では考えられなかったけど、本当に今緑茶&お茶ブームなんだと実感しました!

「Whole Food」 at High Street kensington

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先月オープンしたばかりの本当に新しい大型スーパーマーケット。アメリカの会社が進出してきたんだそうです。
みんなが帰国した後、ロンドンのノッティングヒルに住む友達のところにお邪魔していたので、その彼女が「すごく楽しいところだよ~!」と、誘ってくれました♪

地下1階から地上2階まで広いスペースに所狭しと色々な食材が並んでいますが、基本はオーガニックやちょっとこだわりの品物が中心です。

写真は、お茶ゾーンで、手前が紅茶、中央が緑茶、奥がハーブとすごい品揃え!(><)

これからロンドンへ行く方は、是非要チェックです!一日中遊べそうな勢いです!

アフタヌーンティー三昧!

「マナーハウスのプライベートガーデンで♪」

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はい。今年もやりました!そして、今年も晴れました!
私達の宿泊したマナーハウスのお庭でアフタヌーンティー。
前日まで雨が降っていたのに、私達の願いが叶ったのでしょう♪

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今回は、ここのスコーンが周りがサクサク、中は適度にしっとりしていて一番美味しかったです♪♪
クロテッドクリームも、コッツウォルズで作られたもので、ほっぺたが落ちるのではないかと思い、思わずみんなの顔がほころんでいました♪

「アフタヌーンティー発祥ベッドフォードのお屋敷で、しかも一般公開していない特別室で♪」

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今年は初めてベッドフォード公爵のお屋敷のあるウォーバンへ一泊することになり、町も堪能する事ができました!
とても小さいのに、POSHな町で、ショップやレストランはどこもお洒落なとこばかり。
すっかり気に入ってしまいました。

前日が、陶磁器の町ストークオントレント(労働者の町でちょっと怖い雰囲気の町なんです。。)だった私達は、とたんに瀟洒な雰囲気の町並みや人の雰囲気にテンションは最高潮!
偶然見つけて入ったシーフードレストランで、ムール貝の貝殻を唇に見立てて思わず写真をとってしまいました(笑)

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そして、翌日は今年で2回目となりましたが、お屋敷で特別アフタヌーンティーを楽しみました。

「ロンドンで一番クールなティープレイス? Sketch 」at Regent Street

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ここは、昔会員制だったお店が一般に開放され、2回のレストランは今でも高級だそうですが、一階のティーサロンは非常にカジュアルになっています。
お店の雰囲気もドクロ柄のランプシェードがあったりと、奇抜な感じ。
お客さんもちょっとスタイリッシュな人が多く、特にお洒落な黒人さんが目立つ不思議な雰囲気でした。

ロンドンの友達や、その又友達にも「好きなお茶スポットはどこ?」って聞いたらみんな「Sketch!」と、答えるもんだから、それじゃー行かなければ!と、行って来ました。

この独特の雰囲気に合わせたティーカップはロイヤルアルバートのオールドカントリーローズ。こてこての古き良きイギリススタイル。
この組み合わせのギャップがいいんでしょうね~。なかなか面白い!

私達のアフタヌーンティーを見て、隣の一人で来ていた黒人さんが店員さんに「紅茶を頼んだんだけど、今からアフタヌーンティーを注文できる?」思わず私達と目が合い、照れくさそうにウィンクしていました。(笑)
大きな身体で可愛いアフタヌーンティーを楽しむ姿がなんだか取っても素敵でした(^^)

今のイギリスでのアフタヌーンティー事情は、本当にスタイリッシュなものになっていて、昔のイメージとは大きく変わってきているようです。

「Litz Hotel Afternoon Tea at Ngiht♪」

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2ヶ月以上前から予約で埋まっている状態が一体何年続いているのか。。
さすがリッツ。

最近のお気に入りは夜!夜ならシャンパンがサービスでついてくるんです♪
ディナーの替わりにアフタヌーンティーを頂きました♪
ツアーの最後の夜にふさわしい優雅な雰囲気を満喫。

実は、最近のイギリスでは特別な日をアフタヌーンティーで過ごすというのが流行りで、私達の周りも何か訳のありそうな方ばかり。
よく見かけるのはお誕生日をお祝いしている方達です。途中生演奏のピアノがバースデーソングに変わり、ホテルからケーキがプレゼントされて、お客様全員から暖かい拍手が送られます。

その他には、老夫婦と若夫婦が一緒にテーブルに着いて、老夫婦の結婚記念をお祝いしていました。
また、私達の隣のテーブルは若い素敵なカップル。
男性が突然席を立ったかと思うと、リッツのジュエリーショップへ。そして、彼女の元へ戻ってきて指輪をプレゼント!
一部始終を見ていた私達は「わ~~~~っ!映画みたい~~!」と大きなため息。すっかり、自分達と重ねて妄想の世界へいざなわれていきました。。(笑)

イギリスは美味しい!

どうも、イギリスはご飯が美味しくないとうイメージが未だに強い。

でも、最近はイギリス人も外食する人が増え、フランス人シェフもたくさん来た事もあり、美味しい物にめぐり合えるようになっています。
特に、私達の行ったコッツウォルズエリアはイギリスの中でも高級住宅地なんです。
あの、古い可愛いお家に住むのが実はステイタス。便利で新しいもの重視の日本人にはちょっと驚きです。
なので、そこに点在するレストランもグルメなセレブを納得させるお料理を出してくれるのです。
その中で一番確実なのが、マナーハウス。
私達の泊まったマナーハウスの他にも美味しい料理を出すところはたくさんあります。
その一つに今年はランチを食べに行ってきて、大当たり!
本当に美味しかったです♪♪

「Full English Breakfast」

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イギリスの朝ごはんは毎日がこれというわけではないけれど、休日の朝はこの朝食をお家でつくったり、外に食べに行ったりします。
朝からボリュームたっぷり。
私は、やっぱりこれを食べるとイギリスに来た~!と、いう実感が一際沸きます♪

「Lunch at Bibry Court Hotel」

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イギリスで一番美しい村と呼ばれているバイブリーにあるマナーハウス。
ランチを頂に何気なく行ったのですが、これが予想以上にと~~ってもおいしかったです!
お食事を頂く場所もサンルームになっていて、お庭の中で食べているような気分になれます。

今度は、是非泊まってみたいと思いました!

「Dinner at Lords of The Monor」

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ここはいつも私達が泊まるホテル。
いつも泊まるので、気がつけばVIP扱いになっていました!(><)
今回はディナーの前に特別にシャンパンサービスがあり、みんな大喜び♪

ここのシェフはフランス人なので、お料理はコッツウォルズの野菜やお肉を使った、イギリススタイルなんだけど、どこかフレンチの香りが漂います。
時間を忘れていつもすっかり長時間寛いでしまう、本当にリラックスできる場所です。

衝撃の陶磁器の現状

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今年は、衝撃の事実が判明。
日本からウェッジウッドは工場はもう動いていないという噂があったため、何度も確認したのですが、ちゃんと工場見学は出来ます。との事。その言葉を信じて工場へ。

そして、行ってびっくり!
工場は動いているものの、とても小規模になり、ボーンチャイナのラインがほとんどなくなっているではないですか?!やっているのは、ジャスパーウエアとハンドペイントの工程ぐらい。

実は、中国に工場が出来て、そこで作っているとの事。。

アウトレットショッピングはちゃっかり楽しみましたが、ちょっと残念な結果となりました。
これからイギリスの陶磁器を買っても中国製なのか~。と、ちょっと複雑な気分です。。

今年もチャーミングだったキャロライン先生

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今年も、アフタヌーンティーのお菓子作りとマナーのお話を聞きにキャロライン先生のところへ行って来ました♪
ロンドンの社交界にデビューした経験を持つ先生ならではのお話がいつもとても興味深いのです。

今年は、先生のご自宅で。(^^)
インテリアがほんとにセンスが良くていつも勉強になります♪

ケーキ作りの最中、突然雷と豪雨が・・・。イギリスは今年はこの様な豪雨が多くて、今年は夏がない・・・と、会う人会う人がこぼしていました。

そんな豪雨に惑わされたのか、キャロライン先生、ヴィクトリアサンドウィッチにベーキングパウダーを入れ忘れた。。(^^;
大急ぎで新たに作り直していました。。(笑)※でも、出来上がったものは意外に美味しかったんです。(^^)

最後は、クイーンに会った時のご挨拶の仕方を学んで、それをしながら修了書を頂きました(笑)

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恒例、アンティーク探し

今年は、私はお髭の人が使っていたムスタッシュカップを購入♪

あと、お一人「ティーキャディーが欲しくてたまらない!」と、いう人がいたので、いたるところで物色。
結構あるものですが、なかなか気に入ったのに出会いません。

その中で、とっても素敵なものに遭遇。
木の質。デザイン。状態。時代。すべてにおいて素晴らしいものでした。
でも、お値段を聞いて、「ほぉ~~。さすが~!」とため息を漏らし。写真を一枚撮って帰って来ました(笑)

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ブラマー紅茶ミュージアムはどうなってしまったの?

最近、ブラマーさんはミュージアムを人に任せ、一線から退いてしまい、体調を崩していると聞いてはいましたが、あんなに元気な方が、、、?と、にわかには信じられずにいました。
今年は生徒さんをお連れする事は出来ませんでしたが、一人確認するためにミュージアムへ行って来ました。

すると、留学時代に一緒に働いていたスタッフのポールがいるではないですか!
彼もブラマーさんと一緒にいなくなってしまったのでは、と思っていたので、とても嬉しかったです。
今は彼がフロアマネージャーとして頑張っていて、以前より一際自信に溢れて頼もしく見えました。

彼に真相を聞いたところ、やはり相当体調は悪いとの事で、回復してミュージアムで働くのは難しいという事でした。

こんな日がいつか来る事は分かっていたけれど、こんなに早い時期だとは予想もしていなかっただけに、事実を突きつけられてショックでした。

でも、ミュージアムはたくさんのお客さんが次から次へとお茶を飲みに来ていました。
そして、紅茶も以前と変わらない入れ方で、美味しさもそのままでした。

そして、最近のお茶ブームに乗って、ティーポットにリーフティーを入れて紅茶を飲む人も増えてきたという事が、何よりも救いです。なぜならそれが何よりもブラマーさんの願いだったからです。

私もブラマーさんの意思を継いで、日本で紅茶を美味しく楽しく飲む文化を広めていくように頑張らなくては!と、心に強く刻んだ旅の終わりとなりました。